真実は泡になる

USG にじさんじ 等々

地雷服と私の話

つい先程おすすめタイムラインに流れてきたツイートがきっかけで、ふと私が地雷服を着ていた時のことを思い出したので、(だいぶ乱文にはなりますが)その時のことを書こうと思います。

※関連ジャンルである量産型・サブカル地雷・天使界隈は一旦省いて話します。ざっくりですが、シャニマスの黛冬優子さんをイメージしていただければ話が早いです。

地雷服に興味を持ったきっかけ

明確に思い出せることは少ないのですが、紫〜黒系のフィルター、消えそうでやや病んだ雰囲気、お人形さんのような洋服など地雷系の女の子になんとなく漠然とした憧れがあったんだと思います。私の通っていた高校は、世間一般でもそうであるように当然メイク禁止だったのですが、なんと生徒会の関係者がゴリゴリの地雷メイクで学校に来ていたのです。おまけに通学リュックはMCM、姫カットツインテール。冬の上着はうさみみのボアパーカー。ファッションに一切興味がなくGUとUNIQLOとハニーズしか知らないような高校生時代の私にはあまりにもインパクトが強かったのです。(2019〜2021年に高校生でこの意識だった私ヤバいな今考えると)

その子はなんというかあまり私が得意なタイプではなく、文化祭関連など業務的なやり取り以外では全く交流もしなかったのですが、校則の制限下で最大限に自己表現をしようとするその姿がどうしてもかっこよく映ったのでした。

そんなこんなで目にしていれば当然地雷系への興味もだんだん大きくなるわけで、初めて地雷服を買ったのは2022年の2月でした。ジェイミーankの細リボンタイがついた白いブラウス。

ちなみに地雷服を買い始めた最後のきっかけは「当時好きだったK-POPグループがもし来日したら現場で地雷服を着る」と決めていたからでした。まぁ悲しいことにそのグループは2ヶ月後に解散し、その日は来なかったのですが…

あともう少し前の話ですが、小学生の時から親に「お前にフリフリの服は似合わない」と言われ続けてきた影響は間違いなくあると思います。それのせいで中高の1番なんでも着られる時代に一切の洋服への興味をなくし、ちょっと社会の眼差しが厳しくなってくる18・19歳に地雷服に傾倒したのですから…

地雷服を着なくなった理由

ここからは地雷服を着なくなった理由です。結果から言えば私は2023年10月を境に地雷服・アイテムを新たに買うことはなくなり、今も時々思い出したように着る程度です。そもそもあまり数を買っていなかったので…

・"地雷ファッション"の掟であるカラコン、厚底に挫折したから

これはだいぶ情けない話になります。私はカラコンがつけられません。マジで。一生入らない。痛い。厚底に関しては一応それっぽいものは買いましたが(Bubblesの5cm厚底)ヒールの高いもの、傾斜の大きい靴は履けない。あとそれ以前に私の足がデカすぎてROJITAとかLIZLISAとか全滅でした。というか26cmだと地雷服に関わらず全ての靴が小さいので、男女兼用ブランドの靴しか履けない現状にあります…

ちなみに足の幅とか色々あると思うので一概に言えませんが、Bubblesの40サイズは24.5〜25.5とありますが一応25.5〜26.0でも入ります!!!靴サイズ無さすぎの人はBubblesも検討してみよう!

というのも、地雷服というのは"型"を大事にします。少しでも安っぽかったり、地雷系ではないブランドを取り入れてしまうと地雷系コミュニティの人間からは"芋"認定され、見た目的にも確かにそれっぽくなくなってしまうという世知辛さがあります。あとはその時の流行も大きく影響します。個性的と言われるジャンルですが、かなり型に自分を嵌め込まないと服を着ただけになってしまうそういう息苦しさが確かにありました。

厚底はまあBubbles様々でなんとかなったのですが、ファッション以外に重要な点がカラコンだったりします。人によって違うと思いますが、私の場合は裸眼で地雷服を着た時の違和感があまりにもすごかったのでカラコンつけられなさすぎワロタの人である私は挫折するに至ったのでした。

・シンプルに似合わないので自分に対するキツさが発生する。

これは着ていた時も薄々思っていて、なるべくピンクの服は買わず白か黒でまとめるとか工夫はしていましたし、ツインテが絶望的に似合わないのでなるべくおろすなどしていました(スタンディングライブの時は不可能なので、申し訳程度におさげでなんとかしてました)。

文字で説明してもよくわからないし顔面を載せるわけにもいかないのですが、私のガタイと顔面の系統がもうとにかく地雷服と相性が悪すぎて。20歳前後で地雷服を着ているなんて別に珍しいことでもなんでもないのですが、私が着た途端明確にキツさが発生するんですよね。なんなんだろう。

・私が当初に地雷服を着てなりたかったイメージと、地雷服の実際のデザインや流行が微妙に食い違っていた

地雷服というとやや幼いデザインが多いイメージです。その内面にある少女性や大人になれない部分というものが表層化されるというのもまた地雷服の魅力なのですが、私が着てみたかったものは別に少女性を過度に誇張したものではなく、少女性は残しつつ憂いを帯びた雰囲気を纏うものでした。もしかしたら私が好きなのってゴスロリなのかな…と思うこともちょくちょくありましたね。あっちはかかるお金が地雷服の比じゃないから当然無理でしたが…

今でも時々着たくはなる

持っている服の数こそ少ないものの、1年半くらい地雷界隈ウォッチャーをしてきた思考の癖は簡単には消えません。街で地雷服を着ている子を見るとちょっとでも自分が地雷服を着られる方法はないだろうかと模索したくなりますし、オタクをしていても大事な場面ではついつい地雷服を着たくなってしまいます。(現在の私の界隈が邦ロックなのであまりにも地雷っぽすぎると浮くし、なにより良い髪型がないし、厚底は当然NGなのですが。)

そして何より私は結局かわいい服が、フリルが、リボンが、ふわふわのシルエットをしたスカートが大好きなのでした。

さいごに

地雷系はその名がついたきっかけも蔑称だし、個性的なイメージのせいで好みも分かれる。紐解いてみると少し息苦しさを感じるところがあったり、そもそも界隈の治安があまり良くなかったりと扱いの難しいジャンルです。ですが大好きなお洋服を大切に身に纏い、自分が可愛いと思う姿に自分を近づけていくその精神性こそが尊いと私は思うのです。ちょっとしたことで芋呼ばわりされるし、似合わないと言われた途端急に全てが嫌になるかもしれませんが、地雷服を着て少しでも心がときめくなら、その気持ちは絶対に間違いではないです。

世の中の地雷ちゃんたちに幸あれ。